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  • kayanuma junko

お気に入りなのに事件

梅雨入りしました。

じめっとするし、蒸しっとするし、さっぱりしませんね。

そんな時こそお気に入りの傘で気分を上げたいものです。


学生の頃、お気に入りの赤い傘を電車に忘れ、電話すると最寄りの駅に保管しておきますとの回答。雨が止んでいたので自転車でお気に入りを迎えに行きました。

自転車には傘を収納する場所がなくやむを得ず前のかごに入れて颯爽と自転車を飛ばしました。すると工事中の道に差し掛かり、道路を補強していた鉄板に乗り上げるとその勢いで傘はかごを飛び出し、まさかの工事中の穴へすっぽりと。その穴は人間一人通れるくらいの大きさで、深いのです。幸か不幸か工事はお休みで誰も周りにはいません。

せっかく手元に戻ってきたお気に入りの傘がまさか回収数分でこんな目に合うとは、、、

深い穴に落ちた傘をぼーっと見ているしかできない私です。当時携帯電話はもちろんありません。

どうしたものかと悩んでいると前からおじいさんがとぼとぼ歩いてきました。

おじいさんに相談しようと勇気を振り絞り声をかけました。

よく見ると穴には穴の深さには不釣り合いな小さなはしごがひとつ。

するとおじいさんは「俺が見ていてあげるからはしごを使って取りに行け」と。

私的にはおじいさんに取りに行ってほしかったのですが、こうなってはしょうがない。おじいさんに見守られながらその小さなはしごを使って無事傘を回収しました。その後その傘はほどなくして盗まれたような記憶があります。


傘ってお気に入りであればお気に入りであるほど忘れたり失くしてしまったりということが多発するような気がします。どうでもいい傘はいつでも手元にありますが、お気に入りはいつの間にか手元からいなくなります。


現在手元にあるものもお気に入りなのですが、手元から消えてしまいそうでなかなか使えていません。実はこちらも一度駅で行方不明に。なんだか書いていて私の管理が悪いからなのかもと思えてきましたが、お気に入りの傘で気分を上げていこうと思います。




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